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武士はどんな正座をしていたか

時代劇などでは どんな場面でも正座で座るので誤解されていると思いますが、正座はその場その場の状況に応じて正しい座り方があったといわれています。

相手が主君か同僚か部下か親戚か家族か などによってさまざまな座り方が認められていたと言われているのです。

少なくとも「控えの間」で相手の家の家来と共に主を待つ間、時代劇のような正座をしていたとはとうてい考えられません。

本来、正座は あくまで身分の高い人に敬意を示す座り方なのです。

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剣道の「黙想」について

自分は小学校の頃 親に勧められて 4年間ほど剣道を習っていました。
中学に上がる頃には やめてしまったのですが、今思っても良い経験だったと思います。

剣道では稽古の初めと終わりに正座をし、目をつむり 心静かに「黙想(もくそう)」をします。
心を無にする事で剣道の世界に入り込む準備をする訳です。
剣道は竹刀で相手の面や小手を叩いて稽古をするため、相手への「礼儀」を重んじます。

そのため剣道に入門する者は先生や仲間との「礼」、相手と正しく向かい合うための「正座」、正しい剣道を身につけるための「姿勢」、心を無心にするための「黙想」を学ばなければなりません。

黙想の仕方は まず正座をし、心静かに黙想の声が掛かる前に腹の空気を全て抜くつもりで吐き出します。
その後、鼻から息を吸って「黙想!」の声を聞きます。
黙想の間は少しずつ息を吐きながら 背筋を伸ばし肩の力を抜きます。
心を「無我の境地」の状態にし「やめ!」の声を待ちます。
黙想の時間は指導する師範の判断によりますが だいたい3分程度です。

ちなみに、「黙想」「黙祷」「瞑想」は似ていて混同されますが それぞれ意味が違います。

●「黙想(もくそう)」
目を閉じて静かに自らの内面に深く沈思し 故人や神や自分の信じる信仰における絶対的な存在と触れ合い、「故人への思い」や「人生」「 生きることの意味」について思いをめぐらす行為である。

●「黙祷(もくとう)」
声を立てずに祈りを捧げることで合掌や軽く頭を下げる行為を伴うこともある。
大抵は数秒から1分程度の短い間で済ませられる行動であるが、その限られた短い時間の中で、人は様々な思いを心に抱くのである。
心に目を向け外部をいったん切り離すという意味で、目をつぶる場合もある。

●「瞑想(めいそう)」
何かに心を集中させること。
単に心身の静寂を取り戻すために行うような比較的日常的なものから、絶対者(神)をありあ りと体感したり 究極の智慧を得るようなものまで 広い範囲に用いられる。
(「ウィキペディア」より参照)
正座研究所 参考画像

日本武道と正座

親が "子供に剣道を習わせて良かった"、と思うことのベスト3は
「強くなった」「健康になった」「礼儀作法を憶えた」で、それに次いで多いのは「良い姿勢の正座ができるようになった」ことだといいます。

前に知り合いの方から聞いたのですが(その方は子供に剣道を習わせていた)法事の席で 参列した子供が正座をしている姿を見た親戚から
さすがに剣道をやっていると正座の姿勢が凛として他の子とは全然違うねぇ」と褒められて とても嬉しく思い、そのことが未だに忘れられない、とおっしゃっていました。

剣道だけでなくその他の日本武道などもそうですが 日本文化において正座がいかに重要であるかを実感します。

正座姿が美しいと思える人は世の中に大勢います。
茶道や華道のお師匠さんから、能や歌舞伎の役者さんまで。
この方たちは、正しい姿勢が美しい事だと解っているだけでなく、その姿勢を保つ事が大事だと言う事を理解していて その美しい姿勢を常に維持しているのです。

正しい姿勢をする事は、そのまま健康につながります。
心や気持ちが外見をどうでも良いと思った時に、先ず、外見に現れます。
それは姿勢だけでなく服装などにも現れ、着る物にこだわらなくなり 見てくれなど どうでも良いという格好になります。

「健康」と「美」は切り離せないもので、健康は美しさの基本でもあるのです。
正座研究所 参考画像

空手における正座の仕方

日本の武道は皆 正座が基本です。
空手もしかり、空手は「礼」に始まり「礼」に終わります。 
これは武道空手が礼節をわきまえるという事も意味していて、空手の稽古の始めと終りには必ず正座をし 礼を行います(正座の時間は5分〜30分程度)。

それでは、空手における正座の仕方をご紹介しましょう。
◆左足をわずかに引き、左膝をつける。
◆右膝を床につけ、左膝に揃える。
◆親指を重ねるか、揃えて腰を下ろす。
◆足の親指だけを重ね、膝と膝の間は拳が1つ半入る程度に開く。     
◆両手は軽く握って腿のつけ根の近くに指先を内側に向けておく(脇腹に卵を挟んでいる要領)。
◆顎は軽く引いて肩の力を抜き、背筋をしっかりと伸ばす。    
◆静かに黙祷、呼吸は鼻で静かにゆっくりと。  
◆お腹がへこんで背中が丸くならないよう雑念を捨てて背筋をしっかり伸ばして正座をする。
◆上体を、最後まで崩さないようにして座る。
◆立つ時も同じ、腰を曲げたりしない。
この時 手を床に付かない(手をつくと姿勢が乱れ 不意の攻撃に対しても対応できないため)。
正面を向いて、姿勢を崩さないで座ることは、相手が攻撃してきた時の護身にもなっているのです。

空手の「正座の仕方」(動画)↓
http://www.shito-kai.com/starthp/subpage03.html
正座研究所 参考画像

茶道や合気道における「膝行」とは?

「膝行? 膝行って何?」っていう人がほとんどだと思います、私も全く知りませんでした。
正座の状態から つま先立ちになり、手を置き半身の姿勢で前に進んで行く動きのことを
「膝行(しっこう)」又は「膝行る / 躄る(いざる)」といいます。

この膝行は、茶道などの" 作法 "としてのものと 合気道の" 鍛錬法 "としてのもの との2つに分けられ「膝行」という言葉は同じですが、茶道の膝行と合気道の膝行は やり方が全く違うそうです。

茶道での膝行は、元々は神道の神前作法としての作法だったものが礼法として小笠原流に取り入れられたものではないかと言われています。
目上の相手の前で立ったり座ったりしては失礼なので そんな場合に その数歩手前で一度着座、正座をしてから この膝行をします。

軽く拳を握り 親指の爪を立てるように置き、両手に力を込め身体を支え 膝を少し浮かせて前に進みます。
相手の前に近づくにつれ進める距離を短くし、遠ざかるにつれ距離を大きく取るのが礼法です。
また、物を持っての膝行の場合は正座からギ座の姿勢になり片膝を立てて進みます。
詳しくは下記↓参照。
http://books.google.co.jp/books?id=nzR5Qfs0GjAC&pg

一方 合気道による膝行ですが、膝行を最初に武術に取り入れたのは合気道の開祖 植芝盛平。
しかし、導入した膝行は神前膝行ではなかったために礼法の膝行とはスタイルが違うのだそうです。
詳しくは下記↓参照。
http://www.youtube.com/watch?v=urWeXqbVbI4 

合気道の膝行は独特の動き方で、 座り技(座った状態で使う技)の練習などで使用される修練法のひとつです。
合気道では この膝行の稽古を行うことにより腰のひねり、重心のバランスや重心移動の仕方などを身に付けることが出来、これを5年間稽古をすることで ようやく座り技としての" 遣える膝行 "が出来るようになるのだそうです。

膝行の基本姿勢は 背筋を伸ばした正座の状態から 身体が前に傾かないようにし、移動する時もなるべく膝を地面から離さずに、まるで畳の上を滑っているように見えるのが理想です。
また、それが足にも負担のかかりにくい方法なのだそうです。
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